ハンガリー

はじめてのブダペスト 週末観光で訪れたスポット【後編】

ブダペスト旅行記の前編では金曜夜と土曜日の様子をお届けしたので、後編では日曜の様子をお届けします。

日曜に訪れたスポットは、土曜日のウォーキングツアーとほぼ同じコース。ツアーでは色々詳しく解説してもらえたものの各スポットを自由に散策する時間があまりなかったので、もう一度似たようなコースを回ってゆっくり写真を撮ったりのんびり建物を眺めたりしました。

そして夜はイシュトヴァーン大聖堂で行われた管弦楽のコンサートへ。大聖堂内の荘厳な雰囲気も手伝ってか、1曲目から鳥肌がたつくらい感動するものでした。

イシュトヴァーン大聖堂

まず最初に訪れたのは、ホテルのすぐ近くにあるイシュトヴァーン大聖堂。前日ツアーで訪れた時は結婚式が行われていて中に入れなかったので(土曜の午後は多いらしいです)、朝一で再訪しました。日曜の朝なのでミサでまた入れないかも、と少し不安でしたが、タイミングよく中に入れて一安心。

大聖堂はハンガリー建国1000年を記念して1851年に建設が始まり、約半世紀後の1905年に完成しました。ハンガリーの基礎を築いた初代国王イシュトヴァーン1世にちなんでその名が付けられ、正面の祭壇に安置されているのも彼の像です。黄金の装飾やドーム内部、天井に描かれた聖人の絵などが荘厳な雰囲気を作り出していて、背筋がピンと伸びるような気持ちになりました。

ここでは聖遺物として保管されている彼の右手のミイラを見ることができます。

帰りがけ、入り口の階段でこの日に大聖堂で開催されるコンサートの案内をしていたので、フライヤーを貰っていきました。詳しくはあとで紹介しますが、コンサート本当に良かったです。

国会議事堂

イシュトヴァーン大聖堂を見学したあとは、徒歩で国会議事堂へ。ゆっくり歩いて10分ちょっとの距離です。

途中通りかかった公園にあるのはソビエト英雄記念碑。第二次大戦で旧ソ連がブダペストをナチスドイツから解放したことを記念したものです。ここは前日のツアーでも訪れてガイドさんが歴史背景を説明してくれたのですが、ちょっと面白いのは、モニュメントが裏手にあるロナルド・レーガン像と米国大使館に挟まれるようにして立っているということ。レーガンは米国における反共産主義の象徴でしたよね。ちなみにこのモニュメントはロシアの許可なしに撤去してはいけないのだそうです。

ブダペストを象徴する建物でもある国会議事堂。1904年に完成し、設計したのはコンペで選ばれたシュタインドル・イムレというハンガリー人の建築家でした。建物は18世紀にイギリスから広がったネオゴシック様式。全長が268mとかなり大きく、近くで見るとかなり迫力があります。

ちなみにコンペで2位だった案は国会議事堂の向かいにある民族博物館、3位は博物館の隣にある政府関係の建物として実現されています。写真は民族博物館。

国会議事堂前の広場にはハンガリーの国旗が掲げられた柱が立っていて、その横には衛兵が立っています。毎時0分には衛兵交代の様子が見られるので、興味がある方は時間に合わせて訪れてみてください。人数は少ないですが、衛兵がキビキビっと動いたりしている様子はとても見ごたえがありました。

ドナウ川沿いをセ―ニーチェ橋まで散歩

国会議事堂周辺を見たあとは、建物の裏に出てドナウ川沿いをセ―ニーチェ橋まで歩いていきました。対岸には漁夫の砦やマーチャーシュ教会、ブダ王宮などが見えます。

あとここで注目してみたいのが、ドナウ川方面からみる国会議事堂。壁から伸びる柱のうえに猫みたいな像が並んでいるのですが、どれも表情が違っていて面白かったです。

夫が1匹びっくりしたような顔の猫を見つけて喜んでいました。

少し歩いたところでは、川辺に脱ぎ捨てられたかのような60足もの靴のオブジェが並んでいます。これらは第二次大戦中にここで命を落としたユダヤ人達を追悼するモニュメント。当時のハンガリーではナチス・ドイツの支援を受けた反ユダヤ集団が政権を握り、ハンガリー国内だけでも何千人ものユダヤ人が虐殺されたと言われています。このドナウ川でもユダヤ人達が靴を脱がされ(靴は当時高価だったため)、射殺されて川に突き落とされていったのです。

鉄で作られた靴はどれも実物大で、女性や子供の靴もありました。

セ―ニーチェ橋は絶好の撮影スポット。橋の上からブダ王宮がちょうどいい角度で見えるほか、反対側からは国会議事堂もよく見えます。橋の下にはドナウ川クルーズを楽しむ遊覧船も走っていました。今回は時間がなくて遊覧船は利用しませんでしたが、夜景を見ながらのナイトクルーズなどもあるみたいなので興味のある方はチェックしてみてください。

ブダ王宮周辺

ブダ王宮は高台の上にあり、徒歩でも行けますがバスやケーブルカーを利用すると便利です。前日のツアーではセ―ニーチェ橋手前(ペスト側)にあるバス停からバスを利用しましたが、今回は写真のケーブルカーで上ってみました。

ちなみにバスは16、16A に乗って「Disz ter」で下車すれば王宮に一番近いです。セ―ニーチェ橋手前(ペスト側)の停留所は、緑の公園(Szechenyi Square)になっている北側にあります。

ケーブルカー乗り場には長い列ができていて待ち時間を覚悟しましたが、15分ほどしかかかりませんでした。待つのは良いとして、並んでいるときに王宮までいくシャトルバスらしき乗り物の客引きが多くて面倒くさかったです。何人も何人も客引きが来くるので、その都度「ケーブルカーを使いたいからシャトルは結構です」と言って追い払いました。

ケーブルカー料金は片道1,200Ft(420円)、往復では1,800Ft(630円)です。私達は徒歩で下る予定だってので片道分しか購入しませんでした。切符売り場ではカードも使えます。

乗車時間は1分あるかないかという程の短さ。

上りきった所はテラスになっていて、対岸のペスト地区がよく見渡せます。

前日の夕暮れどきに見たものとは、またひと味違う風景がたのしめました。

パカパカと音がすると思ったら、馬に乗った衛兵らしき4人が登場。おそらく衛兵だと思うのですが、国会議事堂などで見た衛兵とは着ている物もかもし出す空気間も異なるものです。4人並んでしばらく停止したあとは、再びどこかへ去っていってしまいました。

テラスから西側へ歩いていくと、遺跡発掘現場みたいな場所が。じつはここ、遺跡発掘をしている訳ではなく、第二次大戦中に破壊された政府関係の建物の跡地なんだそうです(前日のガイドさん談)。修復する予定はあるものの、それがいつになるかは分からないのだそう。王宮の近くにはほかにも政府関係の建物が多く、国会議事堂で見たような衛兵が立っていたり、交代式をしている様子を見かけました。

ブダ王宮にはハンガリー国立美術館やブダぺスト歴史博物館が入っています。そこまで美術などに興味がない私達なので(ジャンルにもよりますが)、今回は建物の外観だけ楽しみました。どんどん奥まで行って歴史博物館の前までくると、さっきの馬に乗った4人の衛兵に再び遭遇。休憩中なのかさっきの厳しそうな表情とは一転した優しそうな雰囲気で、私達が遠巻きに見ていたら「お嬢さん、こっちにきて馬に触ってごらんなさい」と馬に触らせてくれたり一緒に写真を撮ったりしてくれました。

便利な立地のイタリアンレストランでランチ

この日は、王宮からマーチャーシュ教会へ行く途中にあるイタリアンレストラン「Jamie Oliver’s Italian」でランチにしました。その名の通り、ジェイミー・オリヴァーが手掛けるレストランです。通りに面して気持ちのいいテラス席があり、ほとんどの人が外に座っていました。

ここではパスタを2種類(エビ&ガーリックのトマトソース、ボロネーゼ)注文して、2人でシェア。結構混んでいたにもかかわらず料理が早く出てきたので、サクッと食事をして観光したい方には便利だと思います。エビの方は特に美味しかったので、今度は自分でマネしてみたいです。

Jamie Oliver’s Italian Budapest

【住所】
【営業時間】11:30~23:00

マーチャーシュ教会と漁夫の砦

屋根のタイル模様が印象的なマーチャーシュ教会。この日だけなのかもしれませんが、観光客は中には入れませんでした。

教会の目のまえにあるのは漁夫の砦。イシュトヴァーン大聖堂とおなじく、ハンガリー建国1000年を記念して建てられたのだそうです。真ん中に堂々と鎮座しているのは、ハンガリーの基礎を築いた初代国王イシュトヴァーンの像。うしろの建物からは国会議事堂などがよく見えるので、お見逃しなく。

漁夫の砦周辺を散策したあとは、階段を下ってセ―ニーチェ橋方面まで行きました。広場から見たときはそうでもなかったですが、下から見上げると建物の立体感がものすごく感じられます。

セ―ニーチェ橋を渡ってさらにまっすぐ進めば、イシュトヴァーン大聖堂はすぐ。私達が訪れた週末は、ちょうど大聖堂前の広場でお祭りがあって賑やかでした。

ホテルに戻る前に、大聖堂でこの日行われたコンサートのチケットを購入。その後すぐ近くにあったアイス屋さん「Gelarto Rosa」で、バラの形をしたアイスを食べました。2種、3種、4種のフレーバが選べ、私が選んだのはチリ&チョコレートとホワイトチョコ&ラベンダー。チリ&チョコレートは思っていた以上に辛く、食べ終わった後も口の奥がしばらくピリピリしていました。奥に見える夫のアイスは、同じくチリ&チョコレートとローズのフレーバーでした。

【お会計】
アイス(2フレーバー) x2  1,700Ft(600円)

Gelarto Rosa  HP

【住所】
【営業時間】10:00~22:00

イシュトヴァーン大聖堂で管弦楽コンサート

コンサートは夜8時から。7時半から入場ができるということだったので、少し早めに出かけてお祭り会場で食事をしてからコンサートに臨みました。

席はエリアごとにVIP、A、B、Cと分かれています。私達のB席は1人10,000Ft(3,500円)。Bエリアは大聖堂の真ん中よりもちょっと手前に席があり、美しい教会内を眺めながら音楽を聴くにはちょうど良かったです。決まっているのはエリアのみで席は自由なので、いい場所に座りたければ早めに行く方が良いでしょう。

コンサートは弦楽器の7重奏で、演奏時間は70分ほど。バッハの「Air」からはじまりモーツァルトの「レクイエム」で終わるまでのあいだ、シューヴェルトの「アヴェ・マリア」、ヴィヴァルディの「冬」などが演奏されました。曲によってソプラノ歌手が登場したのですが、彼女の歌唱力がまたすごくて感動もの。大聖堂内の雰囲気や管楽器の音色、彼女の歌声が見事に調和して、本当に素晴らしいコンサートでした。

美しい音色に酔いしれた後は、なぜか甘いものがまた食べたくなったので、お祭り会場でカップ入りティラミスを購入。1つを夫と分けて食べたあと、すぐ近くのホテルへ戻ったのでした。今回のホテルは、立地に関して言えば申し分ないくらい便利でした。

【泊まったホテル】

K+K ホテル オペラ

オペラ座のすぐ横にあり、メトロ「オペラ」駅もすぐそこという観光に便利な立地のホテルです。イシュトヴァーン大聖堂へは徒歩5分。空港シャトルバスの停留所「Deák Ferenc tér」へは徒歩10分。

»ホテルの詳細・口コミ