クロアチア

アドリア海に臨む美しい古都ザダル

クロアチアでの最初の滞在地は、西部のダルマチア地方にある町ザダル。

ローマ時代の遺跡や中世の建造物が点在する旧市街は、まさに古都と呼ぶにふさわしい美しさを誇っています。

ザダルは古くから「ザダルを制する者はダルマチアを制する」と言われるほど重要視され、それゆえ他国からの攻撃も絶えませんでした。町はぐるりと城壁で囲まれ、敵の侵入を防ぐために造られた立派な門も残されています。

1991年から95年まで続いたクロアチア紛争(クロアチアのユーゴスラビアからの独立をめぐる紛争)では、町が徹底的に破壊されたという過去も。今ではその美しさを取り戻し、2016年には「ヨーロッパで訪れるべき都市」で1位に選出されました。

ザダルへのアクセス

ザダル空港からバスで旧市街への行き方

ザダルの空港から旧市街まではバスが走っています。バス乗り場は空港の出口を出てすぐ右手にあり、「POLUOTOK(CENTAR)」と表示のあるバスが旧市街行きです。

チケットは運転手から購入でき、料金は25クーナ(400円)。ユーロでの支払いも可能でした。

空港を出発したバスはまずザダルのバスターミナルに停まり、そのあと旧市街前に停まります。所要時間は20分ほどです。

 

バスターミナルからザダル旧市街への行き方

ザダルのバスターミナルは旧市街から離れているので、長距離バスでザダルに到着したらバスターミナルで市バスに乗り換り変える必要があります。

私達はザダルからの移動日に旧市街から徒歩でバスターミナルまで行ったのですが、スーツケースを引いて30分くらい歩くのは結構大変でした。逆に日帰りでの訪問で荷物がない場合は歩いてしまってもいいかもしれません。

旧市街へ向かうバスは「2番」。空港からのバスと同じように「POLUOTOK(CENTAR)」と表示があるので分かりやすいです。

チケットは運転手からも購入できますが、バス停にあるキオスク(TISAK)で購入すると若干安くなります。

 

ザダル旧市街の観光

ザダルは本土と並行するように伸びている半島部分が旧市街になっています。旧市街は全長600mほどなので、観光は全て徒歩で可能です。

町の中心にはローマ時代の遺跡「フォーラム」ほか聖ストシャ大聖堂、聖ドナト教会といったザダル観光のハイライトが集まっています。

このほかザダルで見逃せないのが、映画監督ヒッチコックが「世界一美しい」と称えた夕日。夕暮れ時になると半島先端にある「海のオルガン」周辺には、美しい夕日を見に沢山の人が集まります。

フォーラム

旧市街の中心にある遺跡「フォーラム」は、ローマ時代には政治や文化、生活の中心だった場所。現在は建物の一部が残されていて、まるで野外博物館のようです。遺跡の壁の上で遊んでいる子供たちもいたりして、のんびりとした空気が流れていました。

遺跡のすぐ脇に立っているのは、聖ストシャ大聖堂と聖ドナト教会。ローマ統治下の1世紀~3世紀にかけて建造されたフォーラムのうえに、聖ストシャ大聖堂は11世紀、聖ドナット教会は9世紀に建てられました。

遺跡群を挟んで大聖堂らの向かいには、聖マリア教会と考古学博物館があります。

広場の端にひっそりと立っている「恥の柱」には、中世の時代に罪人が縛り付けられ、笑いものにされたのだそうです。

フォーラム周辺は建物も地面も白いので、強烈な日差しが照り返してかなり眩しかったです。目も開けていられないほどだったので、近くのお店で早速サングラスを購入しました。

 

聖ドナト教会

聖ドナト教会はドナト司教が9世紀に建てたと言われているビザンチン様式の教会で、ザダルを象徴する建物のひとつでもあります。

中は上から下まで吹き抜けになっていて、そこまで広くないのに開放感がありました。優れた音響効果を活かして、ここでコンサートなども行われるそうです。

階段を上り、上の階から教会内を見下ろすこともできます。

上階部分は町の歴史などを展示するスペースになっていました。

特別中の装飾がすごいという訳ではありませんが、どこか神秘的なパワーが感じられる教会でした。

入場料:20クーナ(320円)

 

ナロドゥニ広場

フォーラムから町の目抜き通りを東へ歩いていくと、大きな時計塔のあるナロドゥニ広場にたどり着きます。カフェのテーブルが沢山並んでいるものの、午後の中途半端な時間だからか暑すぎるからか、座っている人はほとんどいませんでした。

広場から北東に伸びる通り沿いにはインフォメーションもあります。インフォメーションではパンフレットなど貰うことができますが、近郊へのツアーの申し込みはここではできず、ツアーデスクでする必要があります(インフォメーションで場所を教えてくれます)。

フォーラム周辺は建物も道も真っ白で、町並みも「ザ・ローマ!」という感じでしたが、ナロドゥニ広場周辺では町並みもパステルカラーで可愛らしいです。

フォーラム周辺がローマなら、ナロドゥニ広場周辺は中世の街並み。細い道にレストランのテーブルが所せましと並ぶなど、ドイツではなかなか見ない光景も目にしました。

隠れた裏道の散策も楽しいですよ。

 

5つの井戸広場

旧市街の一番東にある「5つの井戸広場」では、その名の通り井戸が5つ並んでいます。これらの井戸はヴェネチア統治時代の16世紀、町がオスマントルコに包囲された際に、水源を確保する為に掘られたものなのだそうです。

冒頭でも少し触れたように、古くからダルマチアにおける重要拠点と見なされていたザダル。それ故この地を手に入れようとする敵からの攻撃も絶えなかったのだとか。

 

城門、城壁

5つの井戸広場の裏は公園になっていて、ここから城門がよく見えました。こちらも16世紀にオスマントルコの侵入を作るために造られた門で、門の上に翼の生えたライオン像がりりしく鎮座しています。

城門のあるところまで下りて行って、周辺も散策してみました。ザダルでは至る所でヴェネチア統治時代に造られた城壁がありますが、城門近くの壁は特に迫力があります。

町の城壁は2017年、「15世紀から17世紀のヴェネツィア共和国防衛施設群」として世界遺産に登録されたばかりです。

 

海のオルガン

アドリア海に面した海岸沿いを散策していると、ときどき「ブォーン、ブォーン」と低い音が聞こえてきます。

この音の正体は、半島の先っぽにある「海のオルガン」。よく見ると海に降りていく階段の部分に穴がいくつも開いていて、波によって押し出された空気がここを通る時に音が出る仕組みになっています。ちょっと小さいですが、通り沿いのベンチが白黒で鍵盤の模様になっているのにも注目してみてください。

不規則に聞こえてくる低い音がどこか心地いいほか、ここから眺めるアドリア海も素敵です。

地面にもこんな風に音の出る穴が開いています。小さな子が不思議そうに何度ものぞき込んでいる様子が、とても可愛らしかったです。

また海のオルガンは夕日を見るのにも絶好のスポット。夕暮れ時には「世界一美しい夕日」を楽しみに、多くの人が訪れます。

 

世界一美しい夕日と「太陽への挨拶」

ザダルは美しい夕日が見られることでも有名で、その美しさは映画監督ヒッチコックのお墨付き。まるで燃えているかのように空を真っ赤にしながら夕日が沈んでいき、迫力満点の光景に一瞬たりとも目が離せませんでした。

海のオルガンで夕日を楽しんだら、すぐ近くにある「太陽への挨拶」へ。ガラス板で作られた直径22メートルの円が地面に埋め込まれ、ここが夜になると色々な色で光り出します。

調子が悪いみたいで半分しか光っていませんでしたが、ただ光っているだけではなく動きがあるのでショーのように楽しめました。

 

ザダルで利用したカフェ、レストラン

ザダルにはレストランが集まるエリアというものはなく、食事できるところは旧市街に点在しています。ジャンルはシーフードやピザ、パスタなど様々。

滞在中は、2晩とも夕食をレストランで食べました。1日目は旅行初日だったので張り切ってシーフード、2日目は夫がピザが食べたいというのでピッツェリアへ。

クロアチアは外食代が高いと聞いていましたが、ザダルでは高いどころか思っていたよりリーズナブルでした。

Restoran Martinac(地中海料理)

アパートの近くでレストランを探していた時に見つけたお店です。Googleやトリップアドバイザーの評価が良かったので行ってみました。

お店の入り口は路地に面していて、中に入ると雰囲気の良い中庭があります。接客のお兄さんもとても親切で、スカンピの食べ方など丁寧に教えてくれました。

スカンピのグリル(150kn/2400円)。は皮をむくのが面倒ですが、それでも食べる価値あり。

イカ墨リゾット(80kn/1280円)を食べるのは、私も夫も初めてでした。今まで何で食べなかったんだと後悔するほど美味しかったです。。

このほかサラダや飲み物を注文して、お会計は298kn(4800円)でした。

Restoran Martinac

【住所】

 

Tri bunara(ピザ)

開放感のあるテラス席が特徴の人気店です。席があまり多くないほか予約は受け付けていないので、確実に座りたければ18時頃の早い時間や21時頃に行くと良いと思います。

クロアチアのレストランでは普通のビールのほかに、ラードラー(ビールとレモネードを混ぜた飲み物)を置いている所が多かったです。18kn(290円)。

4種のチーズピザ(68kn/1100円)。生地がモチモチで、チーズとオレガノの相性が抜群でした。

私は葉物が食べたかったので、ツナ入りサラダ(58kn/900円)を注文しました。お皿はスープ皿のように真ん中が深くなっているので、見た目よりかなりのボリューム。ツナの身が大ぶりでとても美味しかったです。

このほか夫が飲んだビールも入れて、お会計は160kn(2600円)でした。

Tri Bunara

【住所】r
【営業時間】8:30~23:00(月~金)、12:00~23:00(土、日)
【クレジットカード】不可
【口コミ・写真】トリップアドバイザー

 

Slasticarna Donat(アイスカフェ)

聖ストシャ大聖堂の北側、町の目抜き通りに面した場所にあるアイスカフェ。テラス席からの眺めが良く、観光の途中でのちょっとした休憩におすすめです。

フルーツや生クリームを盛りつけたアイスパフェもありますが、コーンで注文してコーヒーと一緒に席で食べました。2玉で20クーナ(320円)。

Slasticarna Donat

【住所】
【営業時間】7:00~0:00(月~金)、7:30~0:00(土、日)
【クレジットカード】不可
【口コミ・写真】トリップアドバイザー

 

ザダルでの宿泊

ザダルではMarina Zadar Oldtownというアパートを利用しました。旧市街のやや北側にあり、バス停から徒歩5分の場所にあります。

旧市街は小ぢんまりしているので、旧市街の中であればどこに宿をとっても問題ありません。長期滞在者が多いのか、Booking.comを見るかぎりホテルよりアパートの方が多いです。

アパートはほかにもCentroom Zadarグレタ・レジデンスも検討しましたが、立地や料金、設備など比較して一番コスパが良かったのでMarina Zadar Oldtownにしました。

アパートのチェックイン時間は15時。事前に「13時くらいに着きます」と連絡しておいたら、それまでに部屋の用意をしてくれていたのが嬉しかったです。

アパートはリビングダイニングと寝室に分かれています。キッチンは調理道具もしっかり揃っているほか、食洗器付き。

洗濯機と乾燥機。ザダルに限らずアパート選びのときは洗濯機の有無を1つの基準にしていたのですが、洗濯機のあるところを選んで大正解。汗をかいた服や水着などもすぐ洗えて、とても便利でした。

ホテル名 Marina Zadar Oldtown
住所 Ulica Alesandra Paravije, 23000 Zadar
タイプ アパートメント
チェックイン/アウト 15時/11時
設備 エアコン、キッチン、洗濯機、乾燥機
詳細 ≫ Booking.com