ドイツ留学

【ドイツ留学】ドイツの大学での授業形式

ドイツ留学を検討している皆さんの多くは、ドイツの大学でどの様な形式の授業が行われるのか気になるのではないでしょうか。

ドイツの大学では日本と同じように講義やゼミがあるほか、上級生による補習授業といったドイツならではの授業形式もあります。

ドイツの大学の特徴については「【ドイツ留学】日本とどう違う?ドイツの大学 6つの特徴」で紹介したので、今回は大学での授業形式について解説します。

講義(Vorlesung)

授業の根幹をなすのが講義。講義は教授が行う事もあれば、アシスタントが行う場合もあります。基本的には教授がずっと喋っていて、最後に質疑応答があります。

教授によっては途中で隣の学生とディスカッションをさせたり、講義としてはごく稀に学期の中間に課題を提出させることもあります。

このあと紹介するゼミもそうですが、初日に学期全体の進行計画が配られ、次回の授業までに読んでおくべきテキストなども全て指定されます。テキストを読んでいないと授業内容が理解できないので、予習は必須です。

授業にもよりますがこのテキストが20ページ、多い時には60ページくらいあったりして、ドイツ語に慣れていない初めの頃は読むのもかなり辛かったです。

ゼミ(Seminar)

ゼミには初級ゼミ(Proseminar)や上級ゼミ(Hauptseminar)などがあります。

人数は15人ほどの小人数のゼミもあれば、30人以上の所も。私の在学中は50人以上という巨大ゼミもあり、そこでは授業の進め方もゼミというよりは講義に近かったです。

ゼミでは個人またはグループで発表する事も多く、講義以上に自主的な学習やリサーチが求められます。基本的には1回の授業で1組が発表をし、発表後は内容について学生がディスカッションをするといった進み方です。

発表ではパワーポイントを使い、レジュメも作って配布します。発表時間は20分くらいの短いものから、長ければ1時間ほど。ゼミによっては発表内容が成績に反映される事もあります。

演習(Übung)

演習は講義やゼミの内容をより深く理解するために行われる授業です。基本的に教授やその助手が担当し、30人くらいの規模で行われます。

進め方はディスカッション形式だったり、問題を皆で解いたりと授業によって様々です。

補習授業(Tutorium)

補習授業は演習とも似ていますが、ここでは上級生が授業を行います。

内容としては講義やゼミ内容で分からなかった箇所を質問したり、語学系などの場合は練習問題を解きながら分からない部分について話し合ったりします。

私がいた学部では新入生対象の補習授業で図書館の使い方などのガイダンスも行っていて、入学したばかりで何もわからない時にはかなり助かりました。

また定期試験が近づくと、試験対策向けの補習授業が開かれる事もあります。ドイツの大学では2度同じ単位を落とすと専攻を変えないといけないので、試験前になるとみんな必死に勉強します。

成績のつけ方

成績は学期末に行われる定期試験やレポート提出、授業内での発表などから採点されます。

成績は「1」が最高点となり、「5」は落第になります。「2」以上であれば、そこそこ良い結果と言えるでしょう。

定期試験は皆さんが想像するような感じのもので、それまでに試験対策をしていてもプレッシャーは結構大きいです。

かといって20ページくらいのレポートなら楽かと聞かれれば、全くそうではありません。資料集めから全体の構成、執筆まで行うのにはかなりの時間が必要で、「1週間あれば書ける」なんて甘いものではないのです。

私もはじめの頃は、授業に出ながら1つのレポートを書くのに最低1ヶ月は時間が必要でした。

ドイツ大学でのレポートの書き方は学部によっても全く異なり、文字の大きさや注の付け方などはそれぞれの学部のガイドラインできっちりと定められています。このガイドラインに沿って書かないと落とされることもあるので、執筆前にしっかり読むようにしましょう。

また大学の語学センターが留学生向けにレポートの書き方講座をしている事もあるので、初めてのレポートで不安な方は受講して見ると良いと思います。

おわりに

講義やゼミなど日本の大学と同じような授業もあれば、上級生が授業をするという独特なシステムもあるドイツの大学。

補習授業は自由参加の場合も多いですが、講義の復習ほか試験対策、レポート対策をしてくれたりするので、特に初めのうちはなるべく参加した方が良いですよ。

全体として言えるのは、学生の発言がかなり活発で、受け身で授業を受けている人はかなり少ないということ。教授が話している途中でも手を挙げて発言したり、質疑応答がいつのまにか学生同士のディスカッションのようになるという場面は、ドイツではよく見られる光景なのです。